いつも当院のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。いび漢方クリニックの院長、中川です。今回は漢方薬の副作用についてあれこれお話しします。


漢方薬は草木から作られていて副作用はないと思っている人は多いです。実際、頻度は少ないですが胃痛、便秘、下痢、蕁麻疹、血圧上昇、浮腫、流産、肝機能障害などが起こります。副作用があればすぐ服用を中止していただきます。服用中止でほとんど改善します。


中国漢方では、正しい診断を行い適切な薬を処方すれば副作用はこない、と云われています。副作用がでるのは、診断が間違っているか処方が間違っていると教えられました。


以前我が国では、肝炎や肝硬変に小柴胡湯を処方されることが非常に多かったです。このため漢方の重大な副作用である「間質性肺炎」が多発しました。小柴胡湯の間違った使用のためでした。

またネットなどで素性のわからない漢方薬がでまわっています。漢方薬は中国産が多く、農薬に汚染されていることがあります。また謎の成分がまざっていることがあります。しっかりした会社は栽培からチェックしているので安心できます。くれぐれも怪しい宣伝に惑わされないでください。たまにひどい肝臓障害で新聞にのることがあります。




漢方薬は、自分にピッタリあうとものすごい効果を発揮しますが、合わないと効果が無いばかりか副作用が出ることがあります。効果があるかないか、当院では１か月半くらい漢方薬を服用して効果がなければ他の薬に変更しています。