いび漢方クリニック

岐阜県揖斐郡揖斐川町三輪451

岐阜県揖斐川町・漢方専門の医療機関

院長による
漢方コラムノート

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ダイエット薬について

いつも当院のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。いび漢方クリニックの院長、中川です。最近は朝晩涼しくなりました。



今回はダイエット薬について普段思っていることをお話しします。


健康に体重が落ちる薬は現在はないと思います。


大学を卒業した40年前には「やせ薬」があった記憶があります。大学病院の薬品手帳にやせ薬として記載されていました。甲状腺の治療薬で、代謝を上げる作用があったと思います。最近は美容外科でGLP-1受容体作動薬が流行っています。胃の働きを抑えて食欲をなくす作用があります。漢方薬もダイエットに用いられてます。例えば防風通聖散などです。この薬も(胃を冷して)食欲をなくす薬です。



GLP-1受容体作動薬も防風通聖散も全ての人に効果があるわけではありません。どちらの薬も胃の消化吸収機能を落とします。(漢方では)消化吸収出来なかった食物は脂肪にかわると考えられています。このため胃が丈夫で沢山食べる人が適応になります。


肥満になるには、必ず原因があります。原因を見つけて、処方薬を決めます。冷え症や疲れやすい人は代謝を上げる漢方薬を、胃が弱くて少食の人は胃の機能を高める漢方薬を使うなどです。



精神的に弱い人やリバウンドを繰り返す人は(糖質依存が強いことが多く)治療が難しいです。粉薬の漢方薬(エキス剤)を服用していても食べ物の誘惑に負けてしまいます。ストレスを抑える、少し食べるとすぐ満腹になる、代謝をあげるなどの生薬を組み合わせた少し効果が強い煎じ薬を処方しています。
飽食の時代では、痩せたいという強い思いがないと難しいのかなと思います。

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